kariage-mama’s blog

夫(42歳)シュー子(4歳)とコー子(1歳)と四人暮らしのワーママです。子育てのあれこれや自分の興味赴くまま綴っています。

助産院でのお産を決める前に知っておいた方がよいこと

こんにちは

かりあげママです。

 

わたしは一人目を助産院で出産しました。

選択肢として、助産院でのお産を考えている方がいたら参考にしてもらえたらと思うので助産院選びについて書こうと思います。

助産院でのお産を積極的に勧めるものではありません。

 

そもそも助産院とは・・・

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助産所(じょさんじょ、じょさんしょ、Maternity home)は、助産師助産分娩の手助け)を行う場所、又は妊婦褥婦もしくは新生児の保健指導などを行う場所として適法に設置された施設をいう。日本では、その法的根拠は医療法第2条にあり、「助産師が公衆又は特定多数人のためその業務(病院又は診療所において行うものを除く。)を行う場所をいう」と規定される。一般には助産(じょさんいん)と呼ばれることもある。児童福祉法に定められる助産施設(じょさんしせつ)についてもここで扱う。

同様に助産を行う施設としては、病院診療所産科産婦人科がある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
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産後ケアで利用する人が多いかもしれないですね。

かりあげの住んでいる地域でも、産後ケアのみで、お産は扱わないという助産所のほうが多かったです。

 

病院との違いは、ずばり

お医者さんがいない

です。

お産の介助のプロである助産師さんがお産を手伝ってくれます。

 メリットは、、

  • 妊娠中からお産、産後までトータルでケアをしてくれる。
  • 陣痛室や分娩室等分かれていないので、陣痛マックス時に移動する必要がない。

  • 陣痛中など放置せず面倒を見てくれる。

  • 分娩台ではなく、自分の生みやすい自由な体勢で産める。

  • 会陰切開をしない(というか、やってはいけない)。

 

こんなところでしょうか。

 

デメリットは、、

  • お産中に容体が急変した時は救急車等で提携病院へ行くことになり、対応にタイムラグができる可能性が高い。
  • ↑と似たような感じですが、会陰切開ができないため、会陰裂傷してしまった際は、会陰縫合手術のため、病院へ行く必要がある。切開した時と比べ、裂傷の方が傷が大きくなる可能性がある。(助産師さん曰く、一旦医療用ホチキスで仮止めして病院へGOとのこと・・・)

  • 会陰切開ができない分、赤ちゃんが苦しくなってしまう可能性がある。
  • 扱えるお産が限られている。

こうして書くと、デメリット大きい(汗)

かりあげが助産院でのお産を希望したのは、フリースタイル分娩を希望していたからです。

分娩台で仰向けで産むと余計な力が入って会陰が切れやすく、また赤ちゃんも苦しいので、特に初産の場合は、会陰が自然に切れる前に早めに切開をすると。

この会陰切開が怖く、フリースタイル分娩を希望していたわけですが、扱っている病院がかりあげの住む地域にはありませんでした。そんな時、近所にリピーターの多い助産所があり、そこの助産師さんは会陰を切らずに産ませる手技を持っているとの噂を聞き、話を聞きに行きました。

助産院にいくと、院長の助産師さん(ちゃきちゃきのおばちゃん)が一通り説明をしてくれました。病院とは違い医師がいないということ、妊娠の経過によっては助産院では産めなくなるので病院に転院する必要があること、緊急時は提携病院に搬送するなどなど。

ちなみにこれは自分で調べたのですが、医療法という法律で①「助産所は必ず嘱託医を設置しなくてはならない」のと、②「助産師は異常分娩を扱ってはいけない」と決められているそうです。何を異常とするかは明確には記載がないようですが、公益社団法人日本助産師会というところが、助産所でお産を扱う際のガイドラインを設けているみたいです。

「妊娠経過中継続して管理され,正常に経過しているもの」

「単胎・頭位で経腟分娩が可能と判断されたもの」

「妊娠中,複数回,助産師と連携する産婦人科医師の診察を受けたもの」

助産師,産婦人科医師双方が助産所または院内助産で分娩が可能と判断したもの」

等がありました。

具体的にいうと、ちゃんと妊婦健診や嘱託産婦人科医の診察を受け、両方が助産院でのお産にOKを出していること、多胎妊娠や逆子、妊娠高血圧症等の合併症があったりすると助産院でのお産はできないということになりますね。

ちなみにかりあげは初期の血液検査(嘱託医で受けました)で鉄分の数値が低めで、この先基準の数値を下回った場合、病院に転院になると言われていました。その後、中期後期とそれぞれ基準の数値をクリアしたので、そのまま助産院で産むことができました。

もし迷われている方がいれば、まずは助産院に出向いて助産師さんのお話を聞くことをお勧めします。なかにはアンチ現代医療のようなところもあるようなので、自分と赤ちゃんの為にも実際に見て聞いて自分の目で判断するのが確実です。

私はそれをして安心することができたので、助産院で産むことにしました。

話を聞く際は

  • 嘱託医はどこか
  • 緊急時は何病院に搬送予定か。(嘱託医とは限りません)
  • 搬送予定の病院とはどの程度連携をとっているのか。(お産が始まった時点で自分のデータが搬送予定の病院に行くのか、あるいは緊急時に初めて連絡されるのか等)
  • どういう場合に助産所でのお産ができなくなるか

最低限これは確認しておいた方がよいと思います。

わたしが生んだところはNICUのある大きな総合病院のすぐ近くにあり、緊急時はそこに搬送予定でした。

ここなら大丈夫と思い、お産を決めた訳ですが、途中猛烈なマタニティブルーに襲われました。赤ちゃんを無事に生んであげるために出来る限り最高の環境を整えるのが母親なのではないか、赤ちゃんは親を選べないのに、よりにもよって経過順調でお産場所を選べるわたしが、医師不在というリスクを伴う助産院で産むのは何のためか。赤ちゃんを無事に生めるなら会陰切開なんぞかすり傷じゃないのか。誰のためのお産なのかなどなど・・・。もし赤ちゃんになにかあった時、病院で産んでいればと後悔するのでは?と。

約9か月、健診で築いた助産師さんとの信頼関係をもってしてもやっぱり怖かったです。

結果、赤ちゃんは無事に生まれ(四つん這いで産みました)、会陰も切れる事なく、とても素敵なお産体験にはなったのですが、もしフリースタイル分娩を扱っている病院が近くにあればそこで産んだと思います。

ちなみに2人目を病院の分娩台で産みましたが、分娩台は力みづらかったです。会陰切開はしませんでしたが(というか生み終わるまでお医者さんが来なかった)、やはり仰向けでの出産は力みにくいなと感じました。

分娩台は母子に何か異常があった際、すぐにお医者さんが対応しやすいからときいたことがあります。長い歴史の中、研究が繰り替えされた上で、人命第一に考えられたお産システムなのでしょう。分娩台が生みにくいからと言って、それだけで否定して良いものではありませんが、安全を確保した上で、もう少し生みやすいお産の形があったらよいなあと思ったのでした。

 

かりあげ